「頭がいい人」と言われる技術 | 今月の10冊

「頭がいい人」と言われる技術

▼この本に関する情報▼
「頭がいい人」と言われる技術/小泉十三 著(サンマーク出版)

 

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「あの人は頭がいいね」と他人から認識されることは、とても有利なことだ。同じようなことをしたり、言ったりしても、他人からバカだと思われていると相手にしてもらえないのに対して、頭がいいと思われていると、真剣に耳を傾けてもらえるからだ。
 
 それでは、どうしたら「頭がいい」と他人から思われるようになるのか。本書の一貫した主張は、頭がいいと思われている人の行動パターンを真似ることだ。中身を伴わない真似は意味がないと思われるかもしれないが、型から入るというのが、何かを習得するときに一つの有力な手段となることは間違いない。型を踏襲していると、中身は後からついてくるからだ。
 
 本書では「頭がいい」と思われている人の話し方、聞き方、自己演出の仕方などが、具体例を交えて豊富に語られている。そこに示された事例は、けっして難しいことではない。誰にでも真似のできることばかりだ。
 
 周りから「パッとしない」と思われている人は、ぜひこの本に書かれている技術を真似てみたらどうだろか。「あの人は頭がいい」と思われるだけで、きっと世の中の風景が変わって見えてくるはずだ。 (森永卓郎)