竜馬がゆく | 今月の10冊

竜馬がゆく

▼この本に関する情報▼
竜馬がゆく/司馬 遼太郎著(文春文庫)

 ご存知、幕末維新史上の奇蹟、坂本竜馬の話。竜馬を中心に、その時代を一緒に生きた若者を描く長編小説。

 本嫌いな男、本好きな男、両者からススメられたが、なかなか手に取れなかった1冊。だって、歴史モノって漢字が多いし、人の名前が長いし、読めないし。男が薦めるモノって、どうせ泥臭いやつでしょ?が理由でした。しかし、浅はかな先入観で拒否しちゃいかんですね。ヤバイ。おもしろい。泥臭さ、大いに結構。幕末ってすげぇ。頭の良さとハートがあれば、国を変えれるんですよ。そりゃ芸人に竜馬ファンが多いのが分かる。置き換えちゃうんですなぁ、自分の仕事と幕末を。「笑い」のためには何が必要か?頭の回転と、人望と、「ここで死んでもいい」と動物に噛まれにゆく覚悟と、という感じで。「志士であれ!」となっちゃうんですなぁ。そういう私も仕事がうまくいかない時、ビビって前に出られない時、こう考えます。「ここで竜馬ならどう動くか?」と。・・・かぶれてます。しかし、毎度・・・負けてます。ま、仕事にお悩みな方にオススメします。己のちっぽけな言い訳なんて、どーでもいいんですよ。志を抱いて、熱く、ゆきなさい!

 ここまで熱くなっておいてなんですが、まだ、6巻の途中までしか読んでません。すいません。(光浦 靖子)