投資情報のカラクリ | 今月の10冊

投資情報のカラクリ

▼この本に関する情報▼
投資情報のカラクリ/山本一郎著(ソフトバンクパブリッシング)

某掲示板サイトの有名人で、独自の主張を展開するところは興味がある。ただ、あまり深みのある意見とは言えず、とりあえず「粗探し」をしている様にも読めてしまう。急いで作ったからか、校正が行き届いておらず、文章が読みづらいところも残念な点である。

タイトルから、「誤った投資情報を排除し、結果として正しい判断ができるようになる」という期待を持って読む読者も多いと思うが、残念ながら世間のイメージを「斬って」いるだけで、「ではどうすればいいか?」と言う内容はほとんど書かれていない。投資に役立つというより、社会批評のひとつとして捉えるべきだろう。(石野哲也)